カッコいい子はあげない、かわいい子はあげる

会話
パパアイスクリームあるよ~
食べていいよ
パパとママのは?
ないよ
1個しかないのか~、じゃ~パパにひと口ちょう~だい
ママもひと口ちょう~だい
ダメー!!
・・・・・・
かっこいい子はあげない、かわいい子はあげる
え~~~ (・Д・)
はっはっは (>∀<●)
文章
アイスクリームは子供の大好物!うちの子も例外ではない。
ある日、家の冷蔵庫を開けて見た上の子が嬉しそうに残り1個のアイスクレームを発見。
「パパアイスクリームあるよ~」
と言いながら如何に食べたいオーラーを視線に乗せで俺を刺した。
「食べていいよ」
あ!と気が付いたら、思わずと言ってしまっていた。恐るべし視線オーラー!
許可が降りた途端、すでにアイスは包装が破られ、口に運ばれていた。ハヤッ!
「パパとママのは?」
1個しか残っていないのは知っていながら、ちょっと意地悪してみたくなった。
「ないよ」
と目を丸くして仕方がないと両肩を軽く上にあげながら右手の平を見せていた。アメリカ人かよ!
「1個しかないのか~、じゃ~パパにひと口ちょう~だい」
渾身で愛嬌を込めて
「ママもひと口ちょう~だい」
それを横で聞いていた嫁も乗って来た。
1個しかないのにみんなが欲しがる様を目の前にして、本能的にアイスを身の後ろに隠している我が子。
「ダメー」
いかに嫌そうな顔をしながら、自分の獲物を必死に守ろうとしている子犬のようだ。
わざと悲しそうな顔を作った嫁を見て、ちょっと動揺が顔を走った後、
「かっこいい子はあげない、かわいい子はあげる」(・Д・)
え???夫妻ともに目を丸くして一瞬思考が止まった。
それからすぐに喜怒哀楽が別れだ。
「え~~~!!!」
残念とパパは断れているけど、カッコいいといわれている。
まったく怒れないフレーズ。最大限パパを傷つけない、最強の言葉。
なんて優しい子だ~
「はっはっは」
我夫妻は我が子を抱きしめながら、大笑いしていた。
「かっこいいと言ってくれてありがとう~
パパは食べなくても大丈夫だよ~」
残念ながら宇宙一番大好きなママには勝てっこないや~!!